安全な空撮のために

新潟バードアイプロジェクトでの撮影は、UAV(無人航空機)と呼ばれる無線操縦のマルチコプターにカメラを搭載して行います。GPSやバッテリーの高性能化で、特殊な知識や技術の必要性が薄れてきたため、より手軽に安全に、空撮を身近なものにできる可能性を秘めています。

ただし、技術の進歩で扱いやすくなったとはいえ、知識を集め 危険性を認識し 確実な運用が必要であることには変わりはありません。新潟バードアイプロジェクトでは、日々の情報収集にも時間を割いておりますが、それでも未知のトラブルに遭遇する可能性もゼロとはいえません。風速計、電磁波測定器など、安全性を高めることができる可能性のあるものは積極的に導入していきますが、扱うツールが「空を飛ぶもの」である以上、墜落の可能性がゼロにはなり得ないということを肝に銘じる必要があると思っています。

プロジェクトの立ち上げにあたり、安全性の確保のために定めたいくつかのルールがあります。

  • 上空をUAVが飛行することを認識していない不特定多数の人 の上方は通過せず十分な距離をとる
  • 人口建築物のそばや私有地上空は、原則として所有者の許可が得られない場合は飛行しない
  • 常に墜落の可能性を前提に飛行経路を設定し、人的物的被害を最小限にとどめる
  • 航空法、電波法の遵守を徹底する(例:新潟市中心部は空港が近いため高度150mを最高高度とする)
  • パイロットの判断で、現場で危険と判断することは実行しない

問題を検証し解決を試み、日々の経験を積み重ねていくことが、空撮という魅力的なツールをより身近にしていくための近道になると考えています。