先日、当プロジェクトのメカニック兼パイロットの桑原が、第二級陸上特殊無線技士の養成講座に参加し修了試験を通過、免許取得予定となりました。
第二級陸上特殊無線技士(二陸特)とは、第三級陸上特殊無線技士ができる操作に加え、VSAT(衛星通信超小型地球局、HUB局)、陸上のレーダーの技術操作が可能な免許です。第三級陸上特殊無線技士(三陸特)は、陸上移動系の無線局の技術操作が可能な免許です。
空撮という業務上、飛行中の機体との情報のやりとりは無線通信で行う必要があります。しかし、現状の日本国内の電波法の範囲では妥協しなければ行けない点が多々あります。特に、使用するうえで免許の必要ないもの(「技適」としてメーカーが包括で免許申請しているもの)は、帯域や出力がごく狭い範囲に限られてしまいます。
なにか良い解決方法がないものかと探していた時に、免許があればより高出力な無線通信が行える、という話にたどり着きました。実際は空撮業務に関わる操作の範囲は三陸特で十分なのですが、免許取得の労力が二陸特とほとんど変わらなかったので二陸特の取得に向けて養成講座への参加となりました。
短い講座ですので、法規と通信工学のさわりだけ駆け足で学んだようなものですが、独学で学ぼうにもどこから手をつけてよいものかさっぱりだった分野なので、体系的に俯瞰で見れたのは良い経験になりました。無線通信自体への理解が少しだけとは言え深まりましたし、今後より深い知識を得るためにも良い指標ができました。
講座を修了後、ひと月程度で免許が届くそうなので楽しみです。